Osaka AOR Project
>aor album review #34
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「The Best Of Me」
DAVID FOSTER
 
(1983)

*Producer : David Foster
          Taka Nanri


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1. Hard To Say I'm Sorry
2. Our Romance
3. Chaka
4. The Dancer
5. Heart Strings
6. The Best Of Me
7. Whatever We Imagine
8. Mornin'
9. Love, Look What You've Done To Me
10. Night Music
11. Love At Second Sight   (※2004年リイシュー盤曲順)


今となっては押しも押されぬ超大物・スーパープロデューサーになってしまったDAVID FOSTERですが、そんなDavidがまだ若かりし33〜34歳の頃に、日本制作(SoundDesign)で発表した初ソロ・アルバムが、本作「The Best Of Me」という事になります。当時を思い返すと、確か83年の前からDavid Fosterのソロ・アルバムが制作されているらしい・・・という噂がいろんな所から少しずつ聞こえてくるようになってきて、当時AIRPLAYや一連のDavid Foster&Jay Graydonプロデュース作品にノック・アウトされていた多くの人は、「きっとAIRPLAY2のようなサウンドになるのだろうなあ・・・」と勝手に期待していたものでした。そして、待ちに待って83年になってついに発売されたこの「The Best Of Me」なのですが、レコードに針を落として出てきたサウンドに私は呆然とした記憶があります(笑)。とってもスマートで、おしゃれで、スイートな曲ばかりなのでした(爆)。ほんと、最初は肩透かしをくらったような気持ちで一杯だったのですがそれも一瞬で、その後繰り返し繰り返しこのアルバムを聴きこんでいく内に、どんどんのめりこんでいってしまい、今となっては私の愛聴盤の一つとなっています。

本作への参加ミュージシャンは、(Produce)David Foster、Taka Nanri、(Key)David Foster、Tom Keane、Jeremy Lubbock、Steve Porcaro、(G)Jay Graydon、(B)George Blondheim、(Ds)John Keane、(Vo)David Foster、Vicki Moss、(Back Vo)Richard Page、Richard Marx etc.となっています。

このアルバムは日本盤のみでの発売でしたが、ここに収められた曲はすべてDavid Fosterの美メロの粋が凝縮されたものばかりであり、当然駄曲なんて皆無ですし、他のアーティストへ提供してヒットした曲がズラリと並んでいます。

一応各曲ごとに誰に提供したかを代表的なものだけ記しておきますと、「Whatever We Imagine」がJames Ingram、「Our Romance」がOlivia Newton-John、「Chaka」がChaka Khan、「The Dancer」がPaul Anka、「The Best Of Me」がOlivia Newton-John、Kenny Rogers、「Mornin'」がAl Jarreau、「Love,Look What You've Done To Me」がBoz Scaggs、「Love At Second Sight」がDionne Warwick、となります。う〜ん、すごいですよねぇ。ほんと名曲の宝庫です。

このアルバムは、そのほとんどが当然David Fosterのキーボードによるもので、生ピ+エレピ+シンセの掛け合わせの妙が堪能でき最高の雰囲気を醸し出しています。あと、個人的にはJohn Keaneによる生ドラムがサウンドを柔らかくさせるのに大きく貢献してるように思います。これが打ち込みだと仮定したら・・・ガラリと雰囲気が変わっていた事でしょう(笑)。

このアルバムは、後の85年にはリミックスされた上で、一曲差し替えられたバージョンでも発売されていました。そのリミックス盤ではなんと!!!「Love At Second Sight」が「Hard To Say I'm Sorry」に差し替えられていて、大ショックでした。絶対に「Love At Second Sight」の出来の方がいいですもんねー(笑)。ただ、今となってはいずれの曲もが全て1枚のCDに網羅された形となって04年に新規発売されていますので、すべての問題が解決してまーるく治まっています(笑)。

その後、David Fosterは現在に至るまで十数枚のソロ関連アルバムを発表していますが、個人的にはやはりこのアルバムが一番好きですねぇ。(いろんな個人的な思い出なんかとも、オーバーラップしてるのかもしれませんが・・・(笑))ほんと、今でも仕事で疲れて自宅に帰ってきてふと癒されたい時なんかは、ぼんやりこのアルバムを聴いたりします。

最近のDavid Fosterはどうやら一時期の事を思えばかなり忙しさから解放されて、フリーの時間もできているように思えますので、たまにはJayおやじの相手でもして、いっちょ二人でなんかコラボでもしてもらえないものでしょーかねぇ(笑)。やっぱり、何といってもどこまでいってもDavid FosterとJay Graydonの二人はAOR界の永遠のヒーローですよね!!!。



(2006/02/19 up by Jeffrey)


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