♪AOR Album Review#6♪ Bill Champlin ♪

「ボズ・スキャッグスのハートに酔った貴方のネクスト・ステップ。それは、ビル・チャンプリンのソウル・・・。デイヴッド・フォスターならではのきらめく音の魔法とTOTOのエナジーが見事に調和した引き締まったサウンド。名作の噂も高いセカンド・アルバム。」
これが国内盤CDの帯キャッチ・コピーでした。今、読み直すとすごいコピーですよね(笑)。でも確かに言えてます。「Middle Man/Boz Scaggs(1980年)」を聴いて感動した人が、次に「Runaway」を聴いて、ますますDavid Fosterと言う人物に興味を持つ・・・という構図、妙に納得させられます。

前置きはこのあたりにして、このアルバムを聴いて感じる事と言えば、とにかく、プロデューサーであるDavid Fosterのキーボード、ギター、コーラス、ホーン、ストリングス等の使い方のバランスがすごく巧みである・・・という事に尽きると思います。この後、もう数年もすると、David Fosterがプロデュースに関わったアルバムはどれもキーボードとストリングスが軸になって、ややもすると大げさ!?な構成となっていくのですが、この時代の音使い・構成はほんと最高でした!!!。心地良くてカッコいいです!!!。

3曲目～4曲目と続くバラード「Sara」「Tonight Tonight」もいいですが、LPで言う所のB面冒頭を飾る「Satisfaction」がやたらカッコいいですよね。このホーンの使い方は◎です。

あと、個人的に気に入ってるのが、ラスト3曲!!!。「Gotta Get Back To Love」「Without You」「The Fool Is All Alone」・・・とにかく、この流れは美しいです。このラスト3曲は特に大好きで、学生時代はカセットテープで聴きまくっていたので、B面の方が早く擦り切れて音が伸びちゃってました(笑)。このアルバムには、現在我々のバンド「Rake-Foz」でのレパートリーとなってる曲も数曲含まれてますから、みなさんお楽しみに(笑)。

バック・ミュージシャンも、D.Foster、J.Graydon、S.Lukather、A.Laboriel、Jon Pierce、J.Porcaro、J.Robinson、E.Greene、R.Page、T.Kelly、K.Loggins、J.Hey等、LAのスタジオ・ミュージシャンがたくさん名を連ねています。

ちなみに、このセカンド・アルバムの前に発売された「Single(独身貴族)/Bill Champlin(1978年)」も、同じくDavid Fosterプロデュースによる超名盤です。どちらのアルバムも甲乙付け難く、未聴の方はどちらも是非ご一聴を!!!。絶対に損はさせません(笑)。

（2004/03/22 up by Jeffery)

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