♪AOR Album Review#5♪ David Roberts ♪

1982年に発売されたこのアルバムは、とにかく・・・どこまでも心地良く爽やか!!!。80年代前半の、あの空気感が凝縮されています。

David Roberts自身はカナダ出身のシンガーで、この当時まだ若干23歳という事ですが、そのクオリティの高さには驚きを隠せません。抜けるようなハイトーン・ボーカルも魅力的ですが、それ以上に素晴らしいのが、この人の作曲能力です。とにかくこのアルバムの全10曲、全てが自分自身の作曲という事で、当時のLAミュージシャンが制作に携わったAORアルバムとしては、非常に珍しいと思います。(余談ですが、90年代前半の関西国際空港の開港イベントでのテーマ曲コンクールにDavidは個人的に応募してきて、見事グランプリを獲得してます。やはり、非凡な作曲能力を持っているのですね。ちなみに、現在は「新今宮」駅周辺にDavidが潜伏している!?という情報も寄せられています???。)

もちろん、このアルバムは全曲捨て曲なしですが、私は、8曲目「Anywhere You Run To」～9曲目「Never Gonna Let You Go」という流れが、個人的にすごく気に入ってます。8曲目でのJay Graydonのギター・ソロを聴いてると、サイダーの炭酸が夏の日差しの下で、はじける!!!ような感覚になり、全てを忘れて元気になれますし、9曲目ではイントロ&テーマのシンセを聴いてるだけで、あの80'sな夏の日の青空と白雲を思い出して、心身共に活力を与えてくれます。

バック・ミュージシャンも、G.Mathieson、D.Foster、J.Graydon、S.Lukather、M.Porcaro、J.Porcaro、B.Champlin、T.Kelly等、LAのスタジオ・ミュージシャンがたくさん名を連ねています。

プロデューサーはGreg Mathieson、エグゼクティブ・プロデューサーがJay Graydonという事で、当然と言えば当然の人脈ですね。(ちなみにGregとJayは音楽カレッジ時代の同級生です)

とにかく、爽やかに・・・元気になりたい方は、是非ご一聴を。

最後に一言、「早期、再CD化を望みます!!!!」

（※管理人追記：なんと2006年に無事再発されました。快挙！こんなことあるんですねぇ。）